読書
皆さんは、大学の頃、どんな本を読んでいたのだろうか?
無風凧は、、、「本」というよりは、「教科書」と格闘していた記憶があります。今でも高橋康先生の「場の量子論」とかJJサクライ氏の「現代の量子力学」なんてはよく覚えています(というよりは、よんだ本の名前は多分全部覚えていますが)。書き出すととまらないけど、原島鮮氏の力学Ⅰ・Ⅱ、原央の半導体バイポーラトランジスタの動作原理、巽先生の流体力学、Feynmann-Hibsの経路積分、松原先生の統計力学、土居先生Fortran77、霜田先生のレーザー工学なんては、ボロボロになるまで読んだ。高木先生の解析概論は高校の時です笑、、
とまあ、昔話はここまで。
今の学生は何を読んでいるのでしょうか?一説には、一年に一冊も読まない学生が半数以上いるのだとか。彼らは何をしているのだろう?
先日、経済学部の学生が質問に来て、あまりに初歩的なことだったから伊藤元重先生の教科書を出して「まずはここからここまでを読んでご覧」と指示したのだけど、まず読めない。Twitterになれすぎているのでしょか?一行前に書いてあった内容を記憶していない。少し長い文章は無理なのかもしれません。読書以前に、「文章が読めなく」なっているのだと実感します。
本屋に行くと、鎌倉殿の13人の写真集などもありますが、これも「文章」とよべるような文章は乗っていない。写真の「説明」をしているだけ。日本語が分からなくても、そのページに何を書いているか、じゃわかる。その意味では「読書は不要」。
横を見ると、お笑い芸人が書いている本がある、行間が広い!しかも、文字も大きい。さらには「日本語ではなく叫びだけ」。。。。う~みゅ。これは紙の無駄使いではないだろうか。
皆さん、しっかりした本を読みましょう。ここでいう本は、「内容を理解するために言語脳を使う文章」が書かれているものです。できれば、オムニバスではなく、100ページ200ぺーじで一つの論を展開している書籍。
そうしないと、頭のなかがどんどん退化していきますよ。
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