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尼崎市長選挙の結果考

さて昨日の続き。尼崎市長選挙の結果です。

7月の参院選で勝った維新。その維新の候補.が落選した、というのが多きなトピックでしょう。そして、維新の本拠地は大阪ですが、その隣の市である尼崎で負けたというとは、Opinion の拡散効果が薄れている、ということです。

代表の馬場さんは、「次の統一地方選で600人」と公言しています。大きな目標を持つことは悪いことではありません。否、望まれることでしょう。しかし、ここで大きな問題があります。

「出る杭は打たれる」。無風凧の提唱している「ランキング理論(社会学的ランキングの動理論)」によれば、ランキングは「オーバーシュートする」のですが、まさに「出る杭は打たれる」でしょう。

維新の会は、確かに勢いもありますし、いま、ランキングが伸びているところでしょう。しかし、600人を目指すこと自体が「オーバーシュート」に相当すると、無風凧は分析しています。来年の国政選挙の時点で400~450人程度が「質実剛健」に規模を大きくしていく場合の最適値だと考えます。

このことの証左は。参院選で中条きよし氏を擁立し、見事当選しました。中条氏の集票力は大きなものがあったと思います。しかし、国民視線で考えれば、いわゆる「タレント議員」に見えている。国会の発言で、自分のCDを紹介したりコンサートの話をしたりするのは、個人の資質・常識の問題であり、党の責任とは思いませんが、「急激な規模拡大のための宣伝戦略」と捉えられます。堅実な「拡大」をしていない。その結果、「オーバーシュート」を起こすものと考えます。オーバーシュートすると、必ず反動があります。反動の結果で、解党、という結果になるリスクも考えなくてはなりません。発展的解党は否定するものではありませんが、オーバーシュートによる解党は、失敗の結果です。

民主主義(というよりは、選挙主義)において、集票がすべてを決めることは言うまでもありません。これを変えることは、無風凧の生きている間には無理でしょう。だからこそ、地道に規模を大きくすることにより、最終的な「地位の逆転」を行うしかありません。

尼崎市長選挙を戒めとして、戦略の立て直しを考えてみてはいかがでしょうか?

追伸: ここでも、昨日の話の続きになりますが、「自分の目の黒いうちに」ということを考える「長老」が跋扈してはいけません。馬場さんはまだ58歳、ですが、65歳で引退するつもりで、それまでの「長期戦略」を立てることをお勧めます。

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