研究者の優劣
訃報記事が続いたため、少し時間が空きましたが前回の続き(コチラ 参照)。科研申請を書きながらこの記事も書いたのですが、気が付いたら申請日より後に、ブログ公開です。笑。
研究者と一言で言っても色々なタイプがいます。アイデアが豊富に出てくる人(研究ネタ思いつくのが上手い人、これも立派な研究者です)、一つのことをとことん突き詰める人、理論的な人、実験が得意な人、フィールドワークを得意とする人、研究そのものよりもチームをまとめるのが得意な人、、、などなど。
発表するのが得意な人、論文書くのが上手な人、結論が出たら興味を失って発表は面倒くさいと思う人など、アウトプットも千差万別。
さらには。大きな目的に向かって地道に進めることができる人、小さなテーマをいくつもこなすことができる人、納得できるまで自分一人でこなそうとする人、友達などとディスカッションするのが得意な人。
このように考えると研究者も千差万別です。
では、研究者を評価するとした時はどうなるでしょうか。もしくはその人の研究の重要さを評価する。
一般的には、論文の数でまず評価されます。そしてその論文がどの程度引用されたか(被引用数)でさらに評価されます。論文も、査読付きのオリジナル論文なのか解説論文なのかなどでいくつかの区別がなされますが、大体こんな感じです。
そうしてみると。
論文をたくさん書くことができる人、もしくはそのような研究テーマの人は非常に評価されやすい。逆に、大きなテーマだけれども一人で何年もこもって研究するような人は評価されにくい。特に門外漢の第三者評価のようなことをする場合には、上述のように論文の数が評価基準になりますから、どうやっても評価されない。
でも本当は実力のある研究者。こういう人ってたくさんいます。無風凧の知る限り、ほとんどが冷や飯食いです笑。もちろん、無風凧が知ってるという意味で限定合理性の中ですから、本当の意味で実力があるかどうかはまた別の判断が必要ですが(これは理論的に適切な評価する手法がないことを示しています)。
このように、研究者の優劣を決めることは非常に難しいことが、改めてお分かりいただけるかと思います。
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