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人の資質としての「位置、速度、加速度、加加速度」

色々な人と付き合っていると、定常業務を卒なくこなすことが得意な人、問題を発見することが得意な人、解決案を見つける人、まったく新しいことを考える事が得意な人、など、色々な資質を持った人に出会うことが出来ます。

元物理学専攻の無風凧の視点では、位置、速度、加速度、加加速度、、、に置き換えて考えることで、合点しています。

(あ、その前に位置の時間微分が速度。速度の時間微分が加速度。そして、加速度の時間微分が加加速度、ということは前提として、以下は話をします。時間微分というのは、「変化率」という意味です。例えば、速度は「位置が単位時間中にどれだけ変化したのか」ですし、加速度は「速度の変化」です。さらには、加加速度は加速度の変化です。)

定常業務、つまり日々変化しない毎日を過ごすことを得意としている人は、位置、に比定する。世の中の大半の「仕事」と呼ばれているものはここに分類されますし、プロジェクトマネジメント的に考えれば、ワークファイルの内容は、

日々変化を求めている人は、速度、に比定する。この人たちは、同じ作業はしないし、常に新しいものを作り出すのだけど、その形式を変えることは少ない。ある意味では動き続けていないと死んでしまうマグロみたいなタイプ。この人は、外から見たら常に新しいものを作り出しているのだけど、逆に「定常業務」は不得意な場合が多い。このように考えると、新しいことを考えることが出来ることが決して偉いわけではありません。

加速度は、、、物理が得意でない人も、F=ma のニュートンの方程式は見たことがあるのではないでしょうか。この a が加速度です。何もしなければ流れていく今の世の中を、変えよう!という力を発揮しようとする人です。課題発見する人は、ここに分類されることが多いと感じます。つまり、日々を「哲学的な意味で批判的に観察している」人の事でしょうか。この人は、周りを巻き込むことが出来れば起業家、巻き込むことが苦手なら変人、ということになります。

最後に加加速度。ジャークもしくは躍度とも呼ばれます。これは、物理を勉強している人でも、あまり馴染みが無いかもしれません。でも、重量挙げのジャークの語源がこの加加速度(ジャーク)だ聞けば、理解できるのではないでしょうか。若しくは「躍度」という漢字の意味から類推する方もいらっしゃるかもしれません。力に変化を加えます。力が、速度(正確には運動量というべきでしょうか)を変えるものだとすれば、加加速度はその「力」を変えるものです。

今の時流をみるのみではなく、より先をみて、理想を追いかけます。加速度な人が批判的に観察して、課題を見つけることに長けているとすれば、加加速度的な人は、それを超越したところで理想を語ることができる人、ということになります。現状の解決方法を述べるのではなく、その先の理想を語る人。織田信長であり、坂本龍馬であり、西郷隆盛であり、、、と言っても、歴史上の人物として知っているだけなので、無風凧が「会話をして」そのように感じるかは別ですけどね。

この話は、明日に続きます。

 

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