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人の資質としての「位置、速度、加速度、加加速度」その2

昨日の続き(コチラ 参照)。

今日も、少しだけ「数学(算数)」を使って、物理学とのアナロジーで話をすすめます。できるだけ分かり易く書きますから、最後までお読みください。差分方程式や発展方程式の数値解法をご存知の方は、より分かり易いかと思います。

まず、ちょっとだけ準備。

ある時刻Tn、そして、その時間より△t進んだ時間をTn+1、二倍の△tだけ進んだらTn+2、と書くことにします。反対に、△tだけ過去に戻れば、Tn-1、と書きます。

位置をR、速度をV,加速度をA,加加速度をJと書きます。そして、これらに時間を入れます。時刻Tnの位置は、Rn, 時刻Tn+2の加速度はAn+2のように書くと、約束しましょう。

Vn= (Rn ― Rn-1) / △t

このように書けること、ご理解いただけますか? 速度は、動いた距離を時間で割る、ということを思い出してもらえば、ああなるほど、とうなずいてもらえるでしょう。同様に、

An = (Vn+1 - Vn )/△t = (Rn+1 ー 2Rn + Rn-1 )/ (△t)^2 

Jn = (An - An-1) / △t  =  (Vn+1 - 2Vn ーVn-1 )/(△t)^2 = (Rn+1 ー 3Rn + 3Rn-1 -Rn-1)/ (△t)^3 

のように書けるとします(このように、小さな時間で区切ることを「差分化する」と言います。数学的にはもっといろいろな差分方法があるのですが、今日の話は「アナロジーの為の概念把握」でよいので、このまま進めます。

さてここまでが準備。

位置の人は、Rn=Rn+1=Rn+2=..... つまり、「変わらないことには無類の力を発揮する」。

速度の人は、Vn=Vn+1=Vn+2=....... つまり、「一定の変化をし続けることに無類の力」を発揮する。

加速度の人は、An=An+1=An+2=...... つまり、「変化の方向を決めていくことに無類の力」を発揮する。

加加速度の人は、その先、「あるべき姿を決めることに無類の力を発揮する」となります。

一人の人が、場面場面で複数の特性を持つことはありますが、その人の「素」の部分(本能とか遺伝形質)では、ほぼどれかに分類されます。

どれが優れているか、ではなく、人の特性として、このように考えることが可能です。そして、無風凧の観察の範囲では、お互いが相いれることは特定の条件が必要です、というところで、続きは改めて。

 

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