教員のブラックな環境を緩和するために
小中高の教員のブラック待遇が社会問題になっています。大学の非常勤講師の雇止めと同様に、教員就職はいま、とってもホットです。今日は、小中高の教員不足の問題について、考察していきます。
これだけブラックと叫ばれ、一説には一人当たり月123時間の残業(コチラ 参照)と言われています。法定労働時間の約1.5倍ですから、教員数を今の1.5倍にしなければ「残業のない」世界にはなりません、、、が。一気に増やすとそれはそれで、問題が起きることも簡単にわかります。
1) その原資をどうするのか?
2) これから訪れる少子化時代に、どのように教員数を調整して(減らして)いくのか。
3) 新しい課目に対応する教員を確保することができるのか(例:情報や、探求など)
など、一目です。
無風凧は、自分の経験上、オンライン一辺倒というのは教育効果を担保できない、という立場です。科目や到達目標によって、2022年現在から向こう10年でオンライン一辺倒にするのは無理だと考えています。
しかし。オンラインを使わない手はありません。というのも、講義型(一方通行)の場合、オンラインは無限に沢山の人に平等な講義を提供することができます。もっと言ってしまえば、「標準課程」の録画を配信すれば、日本中に平等なコンテンツを配布 することが可能です。
同様に、進捗や理解に合わせた複数のビデオを作っておけば、進捗の早い子、遅い子に対応することも可能です。体調を崩して欠席しても、オンデマンド型の配信をしておけば、いつでもフォローができます。理解の早い子は、どんどん飛び級していけるかもしれませんし、得意科目のみを伸ばしていくということも可能になります。(無風凧は中学1年の時には中学の数学は終わってたので、もっと伸ばたかもしれません、、、これくらいでは天才ではないですけどね。)
おそらく。沢山の教育者が、上記のようなシステムを考えていることでしょう。では、なぜそれが表に出てこないのか、、、GIGAスクール構想もこのような視点での教材作成をすればよいのに、、、、と思いますが、なぜか出ていないようです。
おそらく。成績判定が難しいからでしょう。というのは、進捗に合わせて「試験」をするとすれば、公平性を担保するために「無限に沢山の問題」を作らなくてはならない、と文科省の役人の方や教育現場の教員も思っているからでしょう。でも。それこそAIの得意とするところで、オンデマンド配信型科目のテストは、データベース対応が非常に簡単です。
他には、「教員の仕事がなくなることに対する防御」というのもあると思いますし、学派によって「標準の作り方論争」することでなかなかまとまらないから、というのもあるでしょう。無風凧視点ではあまりに些末事で、お話になりません。
勿論、オンラインにできない科目もあります。それは、旧来の方法が必要になりますが、科目の「半分をオンライン型にする」とすれば、今の教員数で、ほぼ残業なしにできます(マクロな視点での概算です)。子供の視点でも利点が多い。いかがでしょうか?
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