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研究の重要度、研究者の資質(2)

前回記事を書いていて思い出したのですが(コチラ 参照)、私の先輩にこういう方がいらっしゃいます。

彼が大学院の頃、思っただけで文章の作成ができる装置を作りたい、と思ったそうです。今からもう50年前の話です。彼はそのために脳波を測定する装置の重要性を説いて、実験計画を作り、研究資金獲得に奔走したそうですが、当時は夢物語と取り合ってもらえなかったそうです。

2022年の現在、まさにこの手の研究が進もうとしています。言葉を聞いた時の脳波の動きを測定する装置が開発されつつあります(コチラ など参照)。もし50年前に、その技術に対して理解があったなら、もしかしたら日本は AI の世界で世界に先んじていたかもしれません。しかし、結果はどうでしょうか。

研究の重要度、などというものは後からしか分からないものなのかもしれません。それを、今判断しようとすることが、研究の目を潰してしまう結果を導き、ひいては、科学技術の進歩を遅らせているのかもしれません。

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