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組織立ち上げの第一歩

今日は組織立ち上げコンサルの現場の話から。

アントレプレナーな人は組織を立ち上げるということも必要になってきます。言い換えれば、起業する際には必ず新しい組織を立ち上げます。その意味で組織をどのように立ち上げるのかということは最も重要な課題のひとつです。

では、組織立ち上げの第一歩は、何でしょうか。それは、参加してくれる人とビジョンを共有することです。ビジョンとか目的とか成果だとか色々な言い方ができるかもしれません。最終的に自分たちが目指しているものが何であるかということを共有することが第一歩です。

色々な教科書に限らず無風凧の経験上でも、ビジョンの共有に失敗した組織で成功した例は知りません。それぐらいビジョンの共有は大切です。

先日コンサル仲間から聞いた話ですが、とある新規プロジェクトで、ビジョンの共有に相当する作業が行われなかったものがあったそうです。案の上、2年もしないうちにそのプロジェクトは瞑想を始めたとのことです。友人に聞くと、「プロジェクトリーダーがビジョンをまとめるということをないがしろにしていた。自分が第三者的にアドバイスをしたのだけれども通じなかった」と嘆いてました。

プロジェクトを立ち上げる前に色々考えたリーダーであればあるほど、早く結果に結びつけたいから、ビジョンの共有よりもワークの割り振りに目がいってしまうことになります。よほどカリスマ的なリーダーであればそのようなやり方でもうまくいくかもしれません。しかしそれでも無風凧はその事例をしません。それほどまでにビジョンの共有は大切です。

アントレプレナーの皆さん、少なくとも立ち上げ期は、言い換えればお金で労働力を買うというフェーズに来る前は、ビジョンの共有こそ最も大切なことだと心得てください。

 

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