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COVID-19: 3手の読み(コロナ対策の失敗を考える)

沖縄県の病床使用率が、100%を超えたそうです(コチラ など参照)。また、定量性のないテレビ報道ですが、沖縄で罹患し、検査だけして陽性なのに飛行機に搭乗する例がふえているとのこと(コチラ 参照)。加えて、沖縄県内の病床の中で、沖縄県外の人の使用が増えています(コチラ 参照)。

今年の夏休み、政府は行動制限をしないと豪語していましたが、その結果、沖縄の病床使用率は100%を超えて、重症化から死亡数が増えていきます。これを「対策の失敗」と言わずに、何を失敗というのでしょうか。

失敗の原因は簡単。三手の読みが出来てないからです。いや、できていない等より、「勝手読みをしたために悪化した」というのが正しいでしょう。

「政府として行動制限をしないので、各自の責任で感染には十分注意をして下さい」と政府発表が続きました。感染拡大は各自の注意が足りなかったから、とでも言いたいような言葉ですよね?この時点で、大きな「読み違い」をしています。

「政府として行動制限をしない」と言った時に、国民はどのように行動するでしょうか? 三年ぶりに行動制限のない夏休み、謳歌しようとする輩が一定数出てくることは想像に難くありません。また、それ以前に「行動制限しない」と言った時点で「状況は好転している(感染は収束方向にある)」と誤解して、対策が甘くなる人も、少なくありません。事実、電車もスーパーも、マスクさえしておけば免罪符、という感じになっています。

以上より、行動制限をしない、という政府判断がもたらした「人災」であると、無風凧は断言します。

今。無風凧が危惧している「暴論」は、二類五類論争。この二類五類論争は、医療現場やエッセンシャルワーカーの不足を解消するため、が表向きの理由です。でも、これは天下の暴論。三手の読みが出来ていません。

2類から5類に変えることにより、「病院数が増える」「濃厚接触による待機期間がなくなりワーカーが増える」などのメリットは考えられます。しかし、感染者が減るか増えるか、と言えば、増えます。確実に増えます。増えたら、病院に行く人が増えます。結果として医療逼迫の状況は変わりません。いな、ケンタウロスが猛威を奮うと、今以上にひっ迫する可能威勢があります。

それよりなにより。死者数が増えます。罹患者の致死率は季節性インフルエンザの3倍程度の落ち着いてきました。しかし、感染力が一桁強い。結果として、仮に感染者が10倍だったとすると、季節性インフルエンザの30倍程度の死者が出るものと見込まれます。この推計をもってしても、まだ「季節性インフル並みの対応でよい」と考える人がいますか? きっといないことと信じます。

最後に。毎度言っていることですが、施策の基本はFail Safe。性悪説に従った施策が必要です。それから、コロナ対策は「接触しない」が絶対のプリンシプル。三密もマスクも、「接触しない」ための一つの手段に過ぎないことを理解して下さい。

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