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COVID-19: Fail Safeな基本

皆さん、風邪を引いて、38度の熱が出た。どうしますか?自分では、随分重症だなあ、、、と思う。そして、病院に行きますよね、多分。

病院にいくにも、一苦労して病院に着いて、「あなたは軽症ですから自宅療養」と言われたらどうしますか? 自分は苦しくて随分重症だと思っているのに、診てももらえない。

熱が出たら病院に行く、というのは日本人の殆どがとる基本的な行動です。「人の痛みは、十年でも我慢する」という言葉もありますが、人の苦しさを本当の意味で理解することはできませんし、自分の苦しみも人に理解してもらうことはできません。

いま、日本で起きているのは、その「基本的な行動」が出来ない。理由は、病人が多すぎるから。診察のキャパシティを超えているわけです。なぜか。いうまでもなく、COVID-19、BA.5ですね。(もしかすると、来週あたりはケンタウロスはしれませんが)。

基本に立ち返って、人の行動原理視点での「Fail Safe」を考えると、「軽症だから自宅で療養して下さい」は、大変に難しい。不可能でしょう。だって、自分は苦しいわけですからね。何とかしてほしいと願います。病院に行きます。これを止めるのは無理です。

病院が溢れないようにするには度すればよいか。簡単なことは、「感染拡大させないこと」。重症化率が下がって死亡率が下がって、季節性インフルエンザと同様になってきても、「感染力」が高くて結果として「感染者数が増える」ことになると、実質の「死者数」「重症者数」は増えます。幼稚園生でもわかる論理です。

では、どうすればよいか。感染しないようにする、感染させないようにする、が正解。経済を止める止めないより、経済が止まる心配をしなくてはなりません。

結局、BA5に対しては、ワクチンの効果もあまり顕著ではない(政府発表では効果があるように見えますが、実際の感染者数増と重症者数増をみれば、懐疑的になります)こともあり、結果として、基本に戻って「接触しない」以外の手段がないわけです。

皆さん、基本に戻りましょう。

追伸: 無風凧の予測していた第七波より、少しペースが速いです。とはいえ、BA5だけなら、ピーク値の予測は外さないと思っています。ただ、ケンタウロスが国内でも発見されました。日本人に対する感染力はまだ不明な部分がありますが、第七波の終息前に第八波がやってくる(つまり、第七波が第八波に飲み込まれてしまう)可能性が出てきました。

追伸2: 感染者数は伸びていますが、倍加速度は低下しています。これは、検査能力の限界を超えたから、かもしれませんが、唯一の朗報です。

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