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COVID-19: 下げ止まってきたかな?

ひさしぶりに、COVID-19の統計データ記事です。データは、インプレスのカレンダーをご参照下さい(コチラ 参照)。

新規感染者数に関して、それが果たして意味があるのか、という議論はありますが、一周回って一つの指標として新規感染者数扱うことは意味があると考えています。

さて。インプレスのカレンダーを見て気がついたことをいくつか。

まず、約1ヶ月間、新規感染者数自身は大きな変化を示していません。いわゆるプラトーの状態です。完全に撲滅方向に働いているのであれば、少しずつでも減っていくことが観測されると思うのですが(包絡線としては減っていくということです)、1ヶ月近くも変わらないというのは下げ止まったと判断した方が良いように感じます。

次に、表示期間を2020年1月からに設定してみてください。以前言われていた4ヶ月周期というものは存在していないことが分かります。これは、昨年8月オリンピック直後に急減した理由はやはり不明ということになります。感染者数や患者数が減ったことは望ましいことでしたか、理由がわからないというのはまたいつ感染拡大するか分からないということの裏返しなので、科学者としては慎重な態度が必要です。

最近、顕著に新しい株が見つかったという話はありません。そういう意味では、弱毒化が進んだというのは正しい判断なのだろうと考えます。

とはいえ。今は夏場です。ペシミスティックなことを申し上げるつもりはありませんが。現在プラトーになって感染者が残っていることは、次に寒くなり始めたとき、次の10月11月あたりの感染拡大に向けて、危険が残っていると考えて問題ないでしょう。

ゼロコロナが可能であるか否か、もしくはそれが好ましいかどうかはここでは論じませんが、もし、感染の爆発的な増加(昨年の8月のような)を避けたいのであれば、今しばらく、我慢の時過ごさざるを得ないと、数理科学的に考えます。

 

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