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論破王の「日本人の平均給与を上げる方法」

論破王の「日本人の平均給与を上げる方法」が盛り上がっているようです(コチラ など参照)。

内容を転記すると下記のようです。

《低給外国人労働者のビザ停止。
 日本国民全員に最低限の生活費支給。
 配偶者控除の拡充。
 年金受給者の労働には年金支給額引き下げ。
 高等教育無償化。

 生活の為に無理して働く人が減ると、働き手を確保する為に昇給が起きます。
 また、自動化が進み生産性も上昇》 以下略。 

論破王を論破するつもりはありませんが、聊か、日本の実情に合っていないように思います。

もっとも大きな誤解。というか前提の違いと言った方が良いかもしれませんが、、、日本人のほとんどが「上昇志向」「努力」をすることが前提だということです。まあ、生活のためには仕事しろ、少しでも良い生活をしたい、とか「地域のために貢献したい」という気持ちがあることが博之案の根底にあります。

しかし。実際は、どうでしょうか? 生活できるだけの最低限の給料をもらえれば、あとはきままに生きたいと若者が多い中、最低限の生活費を貰ったら、しごとをしなくなる人が増えるというほうが、的を射ていると考えます。さらには、労働人口が減れば、供給力が弱体化しますから、外国人労働者の存在は今まで以上に顕著になります。それが無ければ、モノが不足し、物価向上。だからと言って、機械化やAI化がそれを代替できるというレベルには今はまだなっていません。結果として、「上級国民のみ」が健康で文化的な最低限度の生活ができるようになる、と予想します。

更には、高等教育を無償化すると、平均が下がることは火を見るよりも明らか。ひいては、やる気のある学生の「やる気」をそぐことになり、結果として国力の低下、国際競争力の低下を招きます。

ということで。

論破王を論破するなどというだいそれたことはできませんが、将棋でいう三手の読み、をしてみました。

 

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