上智大告訴される。
非常勤講師への不払いが原因で、上智大学が労基署から告訴されました(コチラ参照)。
当該非常勤講師は、、2019年から2021年までの3年間で105時間75万円分の超過勤務があったのだとか。コマ数がわかりませんが、一年間35時間。通年科目が30コマだとすれば、一コマにつき1時間の超過勤務ということになります。1時間が約7500円。高いと思われるかもしれませんが、、、実際はどうでしょうか?(非常勤講師は、準備と講義と採点評価を含めて、一コマ当たり半年間で30万以下が相場だと思います)。
さて。ここで考えてみたいことがあります。無風凧が大学で講義一コマ(90分)を行う場合、準備に5~6時間かかります。これは、準備だけ。この時点で、県や都の定める最低賃金になんなんとします(一コマ講義して8000円程度と聞けば高級と思われるでしょうが、準備を含めると時給はやっと1000円超え程度です)。これに、レポートの採点や期末試験の採点など加わります。こちらは、人数(学生数)に比例する部分が大きいですが、実質無給です。
かつて。450人教室の講義を通年で持っていた時は、試験(中間と期末)の採点と評価だけでそれぞれ一週間まるがかりでした。でも。支払いは15コマ分だけでした。。。そうそう。出欠チェックもばかにならない。毎回30分以上かかります! 非常勤講師でしたから、相当苦労しました。
同じ科目を複数年すると。準備の時間は若干少なくなります。とはいえ、無風凧の科目の場合は時事ネタを入れますし、学年ごとに理解度が違うので微修正を行う、、、少なくなるのは、せいぜいパワポの作りこみの部分の半分程度、ということになります。
この3年間は、COVID-19対策で、オンライン対応するために資料を作り直す必要がありました。また、単に作り直すだけではなく、しゃべり方や進行の工夫が必要で、随分時間がかかりました。
そんなことを考えれば、本音でいえば、講義のみで2倍、評価採点は一人あたり1000円、という程度には支払ってほしいな、と思います。
そういう風に考えると、75万円の支払いは随分少ないのかも、と思ってしまいます。
| 固定リンク
コメント