言葉狩り(姫路市長の発言で考える)
いささか旧聞ですが。
姫路獨協大学の卒業式での姫路市長の発言が炎上していました。いわゆる「三流大学発言」です(コチラ など参照)。
ただし。この発言に対する世論は少しづつ変わりつつあるようです。当初は、三流大学発言を非難する論調でしたが、前後の文脈が広まるにつれて、称賛する論調に変わったようです。
この例で、私たちは2つの教訓を得ている、いや、3つの教訓だと思います。
まずは。見出しの大切さです。新聞の見出しをはじめとして、人の目に留まる文章は大切です。その「出来」によって、売り上げが変わりますから。しかし、見出しは内容を「誤解されないような」言葉で表現しなくてはなりません。そのためには日本語のリテラシーを上げるしかないかもしれません。
次に。リテラシーを上げるための一つの方法ですが、「文脈を無視しない」。もしくは「一部分だけを切り取らない」。限られた文字数での記事でも、文脈を無視しない文章が必要です。最近は、文脈よりも「炎上しても良いからバズる」ものが重宝されているようです。悪癖としか言いようがありません。
そのうえで。「言葉狩り」をしない。言葉狩りという単語が正しく伝わるか否か、少し心配ですが、最近、発言や記事にの中にある「バズる」言葉を探して「言葉狩り」している記事が多いように思います。本人の意図とは違う意味でつかわれることも多い、、、もちろん、発言する人も注意する必要があります。同じ言葉でも指し示す意味が時代や場所によって変わることがあります。それらをすべて超えて、発言者の意図に沿った善意解釈をすれば、言葉狩りにはならないだろうな、と思うのです。
最後に。
この悪習は、パワーポイントを使っている現代人の病気かもしれません。パワーポイントが悪いのではない。でも、無風凧の考える理想的な使い方から考えると、使い方を間違っている例が多いようです。アマゾンにようにパワポを禁止したら、改善するかもしれない、と思っています(コチラ 参照)。
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