定員未満の不合格
昨夜の地震は随分驚きました、、、が。無風凧邸は、横の道で深夜水道工事を行っている関係で、「常時家が揺れている状態」でした。なので、停電になるまで地震に気が付きませんでした笑。被災された方にお見舞い申し上げます。
さて。Yahooを見ていて目にとまったのが
「【高校入試】定員未満でも13人不合格 木更津高・理数科 県議が疑問視、他校でも 千葉県内公立校」(コチラ 参照)。
この記事は、定員未満であれば、全員合格させてしかるべき、という主張のようです。
でも。全員合格させてしかるべき、という主張は正しいのでしょうか?高校と大学とは若干違う部分もありますが、大学教員と大学事務局をともに経験している無風凧とにとっては、全員合格させてしかるべき、という主張は正しくないように思います。
定員は、その数を必ず入れるという公約ではありません。最大数を示しているものです。
音楽のコンクールでは「一位なしの二位」ということが時々ありますが、それと同じ構造です。グランプリに値しない、となった場合には、グランプリを出さないという選択肢もあるのです。
さらに言えば。入学する学生の多様性(注)を認めるということは、それに見合うだけ教員の多様性も求められます。自分の高校で対応できないという判断をした場合、入学をお断りする、という選択肢は尊重すべき事項です。
昨今、教員のブラック化が叫ばれていますが、多様性対応は、既存教員に対してのブラック化まっしぐらです。多様性対応すると、標準学生への「サービス低下」になります。結果として、学校のValueは下がります。
などなど、まだまだありますが、総論として「不合格判断」に大賛成の無風凧です。
注: 「多様性」を「落ちこぼれ」と読み替えても良いですが、「吹きこぼし学生(レベルを圧倒的に超えてしまっている学生)」と読み替えても良いです。吹きこぼし学生対応も、とっても大変です。
注: 無風凧の経験でいえば、標準学生に対する個別対応時間(個別相談やレポートのコメントバック)を1時間とすると、落ちおぼれ学生は5時間、吹きこぼし学生は10時間くらいかかります。
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