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高校野球:誤審の訂正

甲子園で行われているセンバツ高校野球。広陵vs敦賀気比高校の対戦で、審判が誤審を認めたとしてニュースになっています(コチラ参照)。

二塁塁審の誤審があり、それを主審他の審判団を削管で修正、ゲームを再開させたというものです。

誤審を認めた、こと自体は、高校野球の長い歴史の中で初めての事ではないでしょうか?誤りを正すという意味で画期的です。しかし。それでもなお、本質的な課題は解決されていない、と言える指摘があります。

ご存知ない方もいらっしゃると思うので、Youtubeの動画を参考にリンクします(コチラ)。

バントした後の動きで鵜s。

1) 25秒あたり。一度、ファールの判定をしたために、2塁塁審はOff-Playの状態になっている。

2) ボールが来たことにより、2塁塁審はPlay状態だと判断を行う。(この時点でプレーを止めなくてはならない?)

3) アウトの宣言をする。

4) 1)でファール判定したことを、主審に報告せずに、そのままゲームを続行しようとしているように見える。
    (加えると、3塁塁審は、一番客観的に観察しており、2塁塁審がファール判定をしたことを見ていたと思われるが、やはり報告をしようとはしていない)

5) 主審が、伝令からの申し出で疑念を抱いて審判団を集めた

という流れになっています。主審の5)の行為は、皆さんのおっしゃる通り、異変に気が付き、状況を判断、ゲームを正常化させたように思います。

また、1塁塁審は、ボールとバッターランナーの動きに集中していたでしょうから、2塁塁審のジェスチャは見えなかったと推察されます。

しかし、上述4)にあるように、「誤審」に気が付いている人が二人いたであろうにも関わらず、自己申告はなされていない。つまり、主審がクレームを受け付けたから訂正が行われたのであって、「自浄作用は無かった」と結論できます。

誤審を認めたことで、高校野球の厳正化が一歩進んだことには、無風凧も拍手を送ります。しかし、更には2塁塁審や3塁塁審からの自己申告があり、自浄作用がある審判団に育ってほしい、そのように願う次第です。

蛇足: この回にゲームが動かなかったので英断として語り継がれていますが、これがもとでビッグイニングになっていたら、こんな美談では収まらなかったようにも思います。

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