COVID-19: もうパンデミックは起きない?
日本における第六波は終息傾向にあります。しかし、終息速度はこれまでの1~5波よりも遅い。一説には、ステルスオミクロン=第七波の兆候とのことです。いずれにしても重症化率がすくないこともあり、通り相場では、次のように言われています。
「もうパンデミックは終了だ」「COVID-19は普通の風邪になった」
しかし、本当にそうでしょうか?恐怖をあおるつもりはありませんが、冷静に考えて、次の仮説は誰でも思いつくものです。
疫学的全数検査をしていないので、実際の感染者割合が不明である。そのため、無症状に近い感染が広まっても顕在化しない(感染者数としてカウントされない)。また、自覚症状が無い場合に、社会的影響を考えてある程度まで「黙秘」している人が増えた。
上記の仮説が正しいとすると、第七波は、無自覚無症状の感染者が増えます。まあ、無自覚無症状であれば、「パンデミックではない」ということお出来るのでしょうが、、、、次の事実は見逃せません。
1) 発症した場合の死亡までの日数は短い。また、死亡率は、季節性インフルエンザより10倍程度大きい。
2) 重症化しない発症を含む後遺症は、季節性インフルエンザよりも重症である。これは、ワクチンでは対応できない。
この1)2)は何を表しているか。感染者数としての第七波は見えませんが、被害としての第七波が襲ってくることを指しています。ピーク値は一日300人程度しょう、、、でも、それがしばらく続く。後遺症問題は、今後顕在化して評価指標が示されていくことになるでしょう。
勿論ではありますが。無風凧の分析が杞憂に終わることを心から祈っています。
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