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理研の雇止め

理研が、来年に3月に「大量の雇止め」を予定しているようで、記事になっています(コチラ 参照)。

上記記事などにおいても、日本の国力の問題(技術力の低下)や、基礎研究は一朝一夕にものになるものではないので、安定した長期環境が必要であると、述べています。また、それよりなにより、研究者の「Rice Work」の問題もあります、、、研究者雇用はすなわち「生活を守る」という意味ですからね。無風凧も雇用止には反対の立場です。

しかしここで。

どうしても理解できないことがあります。

例をあげて説明します。劇団員の場合。

劇団員は、演劇の俳優として活躍することを望んでいます。そのために、日々努力しています。しかし、劇団員として、俳優業だけで飯を食える人はいない。それどころか、無風凧の実感的には、そのほとんどはバイト暮らしです。彼らば、自分のLife WorkとRiceWorkが完全に分離しています。

小説家、漫画家、音楽家、スポーツ選手、、、、このような例にいとまはありません。では、なぜ研究者だけが例外視されるのか。無風凧には理解できません。

つぎに、起業家の例も挙げておきましょう。

アントレプレナーのほとんどは、お金儲けよりは「社会貢献」を目的に活動しています。つまり、実現したい「良い未来」を目指しています。研究者と同じです。ですが、そのほとんどは、資金難で実現できません。スタートラインにすら立てないこともあります。そのようなアントレプレナーの中には、生活費すらない、という場合を、無風凧は知っています。ピッチに立って、VCに頭をさげて、、、ということが中心で、自分の事業をより深く考察する時間なんて、ほとんど取れないのが起業家の実情です。そして、夢破れる人の方が多い。この状態と研究者を比べた場合、なぜ研究者が優遇されるのでしょうか?

繰り返しますが、研究者が不要という訳ではありません。無風凧も、研究者の端くれですから、基礎研究の重要性は痛いほどわかっています。だからこそ、ほかの業界との差異には敏感です。なぜ、研究者だけが優遇される必要があるのか。 Rice Workはきちんと稼いだうえで、Life Workとしての研究を行う、という仕組みが必要なのではないか。

かくいう無風凧は、Rice Work(給料をもらう)、Life Work(研究と社会貢献的事業)、Real Life(過程)はすべて切り離して、バランスをとっています。そのようなライフ最タイルを目指してきて、今はそのようにできています(できているつもりです)。

改めて。皆様は理研の雇用止を、どう思われますか?

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