ウクライナ情勢
ウクライナ情勢がきな臭くなっています。ロシアの実力行使はないものとして外交手段での解決が望まれますし、そうなるだろうとは思っていますが、ロシア軍の動きは極東に日本に居ても不気味です。
ところで。
無風凧は、なぜロシアがウクライナにこんなに固執するのか?の通説に疑問を持っています。通説、というのは、クリミア半島の確保、それは黒海への拠点、という説を指しています。つまり、交通の要所としての価値以外に何かあるだろう、と思っているわけです。
ロシアにとって、日本と折衝している北方四島は確かに交通の要所でしょう。冬の間の不凍港を極東側に確保する意味でも重要です。しかし、黒海は、外海に直接つながっているわけではなく、イスタンブールのボスボラス海峡そして、ダーダネルス海峡を経てやっとエーゲ海。その後に地中海と考えれば、軍事的な意味では弱い。国内流通のために必要な港というわけでもない(と思う)。
日本韓国で論争になっている竹島のような、国際面子問題でもなさそうだし、尖閣諸島のように経済水域の問題でもなさそう。
北朝鮮と韓国の38度線のような分断や軍事的な問題でもない。ウクライナにNATOの前線基地ができることは確かにモスクワにとっては脅威です。だとすれば、「ウクライナに前線基地を作らない(非武装中立地帯)」となるような国際秩序をつくることが交渉であり、今のロシアのウクライナ進行とは戦略が異なります。
宗教的な背景、、、例えば、エルサレムやメッカのような宗教的な意味も見えない(Wikiによると、宗教は二転三転しているようですし)。
つまり、10万もの軍隊を動かしてまでウクライナ(クリミア)を確保に動く理由が、無風凧には今一つ理解できません。
現在のウクライナは人民共和国という便利なクラスターで分割していますが、いっそのこと国を二分するという手もあるのではないかな、と無風凧は考えますが、そう単純でもないようです(中国と台湾の関係?)。
ということで、今日はウクライナ問題に関する疑問でした。
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