食べログ評価の開示
食べログが、評価アルゴリズムを開示しました(コチラ 参照)、と言っても、完全公開ではなく、裁判の原告に対する「極秘の開示」です。
2021年の7月に判決が出た後、ニュースにならないなあ、、、と思っていたところ、上記の記事のような公開になったわけです。
無風凧としては、「食べログが公開した」ことは、ある意味の評価はしますが、これで本当に良かったのかな、という懸念の方が大きい。
というのも、原告企業のみがアルゴリズムを知ることが出来たわけです。よって、「評価が上がるような対策」を練ることが出来ます。TEO(Ttaberogu Engine Optimization)できるわけです。これって、原告の主張を真っ向から否定する結果になっています!
かつて。
大学教員の評価は、「論文の本数」と言った時代がありました。この時代は、「低い質の論文での数を稼げ」「教育よりも論文だ」という風潮がおき、本来は「評価して切磋琢磨」させたかったはずなのに、逆の効果になった、ということがあります。
今回の「食べログ評価」も同様になるのではないかなあ、、、、と危惧しています。
蛇足ですが。
有料会員ランキングと、無料会員ランキングを分けて表示する、という手法を開発する、という発想にはならなかったのかなあ、、、という、ランキング学者のとしての疑問(希望?)は、今でも残っています。
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