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COVID-19: 病床逼迫指数の提案

オミクロン株の感染拡大が止まりません。前週比8倍というのは、無風凧の解析でも予測できませんでした。これが日付単位でできていた方がいたらぜひその手法を教えてください。

さて。

感染は拡大していますが、重症者は感染者数程は増えていない、というのはオミクロン株の特徴のようです。なので、「緊急度を上げる」ことに反対する声も多く聞かれます。曰く、「感染者は増えているけど、病床使用率はひっ迫していない」。

そこで。

無風凧は、新しい指標として「病床逼迫係数」を提案します。これは、

病床逼迫指数N= あと何日で100%になるか

を算出したもの。具体的には、

空き病床数 < 今日の新規感染者数 x 重症化係数 x {Σ(新規感染者増加指数)^n  | nは0からN}、、、(注)

となるNをもって病床逼迫指数とします。 N=20 は、20日後には病床が足りなくなる、という指数です。

この考え方は、使用率だけではなく、「指数関数的に増える重症者」に対応しているという点と、あと何日で病床が足りなくなるかが直感的に理解できると言う点で利点があります。

今日は5%しか使っていなくても、明日1%、明後日2%その後4,8,16、32と倍々に増えていけば、一週間後には病床は足りなくなります。だから、緊急事態だ、という判断ができます。

まあ、為政者の方は当然このような予測にたって施策しているのでしょうけど、線形予測しかできない方々には、分かり易い指数になります。

皆様、ご検討ください。

注: この式は「基本的な考え方」を示したものです。「フィッティング」「精緻化」の手法はいくつも考えられるので、それを用いて下さって結構です。

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