今日から、大学入学共通テストです。昔は「共通一次」と呼ばれていましたね、、、そのあと、センター試験、そして共通テスト、と変わりました。無風凧的には。名前は変わっていますが、学生のやることは変わっていない、と思っています。(受験生の立場では大きな変化ということは理解していますが)
ただ。
今年の大学共通テストは、去年以上にCOVID-19の影響を受けることになりました。オミクロン株の急拡大で対応が直前になったため、でしょうか。「共通テストを受けられなかった場合は、二次試験のみで合否判定(コチラ など)」と、文科大臣が要請したためです。国立大学のみならず共通テストを利用する私立大学にも同様の要請をしています。
これが、「不公平になる」と感じている受験生(および親や進学塾などの関係者)が多い。昨年の入試は、比較的早いうちから発表していたために、今年ほど大きな問題ではなかったように感じます。
入学試験を公平に行う、ということは重要なことです。しかし、どんなに細心の注意を払っても、最新の技術を使っても完全に公平な試験など、行うことはできません。部屋の暖房に一つとっても、公平な環境を提供することはできない。許容範囲、を決めて、その中で運用するのでしょうけど、その許容範囲が「公平」と「みなしている」だけです。(追記: 今日の東大会場では、刃傷沙汰があったようですが、その現場にいた受験生のメンタルを考えると、これも公平とはいえませんね)
だとすれば。二次試験のみも許容範囲だ、とみなすことができるように仕向けることが大切になってきます。二次試験のみが「なぜ許容されないのか」と言い換えても良い。結果から言えば、それは、「隣の芝生は青い」現象です。二次試験のみになった人も、両方受けた人も、お互い相手が有利だ、と思ってしまうからです。
なので。解決策。末松大臣も、下記の条件を加えて、発表すればよかった。それは。
「合格枠を10%増やす」
10%も合格枠を増やせば、不公平の下限 をお互いが補い合いますから、学生にとっての「不公平」はなくなります。
いかがでしょうか?単に受験システムを変えるのではどのようにしても不公平感を感じるのですから、合格者を増やす。受験生からは、喜ばれることはあっても、文句が出ることはなくなるといえます。
え? ランクの低い大学からの文句が出るだろう、って? いえいえ、それに対する施策もちゃんと考えていますよ。それはいつか、日を改めて。
最後に、今日明日、受験する受験生の皆さん、健闘を祈ります。
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