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組織(企業)の寿命

無風凧の専門の一つ、組織論の話です。

組織(企業)の寿命は、組織論の永遠のテーマの一つではないでしょうか。

組織=法人と考えると、法人の命は定義上は無限です。自然人の寿命とは異なります。でも、組織(企業)は、実際には寿命がある。つまり、破産して解体するなどで、組織はその命を終えます。他に、、、老衰に近い終わり方をする組織もあります。きょうの主題は、その「老衰」。

企業の脳、言い換えれば意思決定をしているのは、代表取締役、でしょう。一般的に社長です。

社長が若がえると、企業が若返った、という感じがしますね。でも、ほとんどの組織においては、その代替わりが効率的に行われない。つまり、先代社長がいつまでも発言力を持っている。そうすると、若く代表取締役になったとしても、実質の「脳」になるのは、先代が本当に「引退するとき」。最近、人の寿命が延びていますから、80歳くらいでもバリバリに影響力をもっていることになります。

その老人(実質の「脳」)は、自分と同じ価値観を持つ人たちを重用することになります。結果、「古い考え方」に従った意思決定がなされるようになります。そして。(ここからが重要)。

「若くして代表になった社長が、ようやく自分の意思決定ができる」となったときにはすでに、老人。でも、社長になったからには10年は意思決定をしたい、、、となると、この時点で、意思決定が時代遅れ。この仕組みがどんどん繰り返されて、結果として、企業として「老化」していく。

現在、元気な企業は「役員定年」などを採用をしていますが、取締役定年を採用しているところは減ります。そのような「ルール」が、結果として自ずから老化していきます。

皆様、ご自身の所属している組織を今一度見てみてください。 老化する仕組み、を持っていませんか? 要注意です。

 

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