言葉。
言葉は生き物、とよく言います。時代が変われば、言葉の意味が変わります。たとえば、「彼はよく切れるね」。無風凧の子供の頃は、誉め言葉でしたが、今はあまり言われた躯体言葉になっています。
先日、規程を決めるための会議に参加していた時の話。
細かな用語の定義をキチンとすることは良いことだと無風凧は思います。上述のように「切れる人」の意味が違ってしまえば、議論は進みませんから。
でも。
一般的に指し示す意味から、大きな逸脱はやってはいけないことだと、無風凧は思います。
たとえば。
「この規定において、遅刻するというのは、定刻より10分以上遅れる場合をさす。」
これは、遅刻という言葉の意味を厳密にしており、遅刻=遅れる というコンセンサスからの逸脱はありません。
では、これはどうでしょうか。
「この規定において、遅刻するというのは、場所を間違えたことを指す」
え!と思われた方、多いのではないでしょうか? 場所を間違えたために遅刻する、ということは時々ありますが、場所を間違えたこと自体をに刻する、ということは、同意できない方がほとんどではないでしょうか?
無風凧が参加したその会議では、それがまかり通っているのです!! これでは、規程を決めることはできません。無風凧は、暗澹たる気持ちになりました。
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