全国でも珍しく、医療系データーサイエンスの現役教授が市長に転身した横浜市。山中市長は、今だからこそ市長に選ばれた「COVID-19特命市長」なんだろうな、と無風凧は思っています。先日の記者会見でも「私見」を述べていましたが、このレベルの私見が語られること自体、とても稀有な例です。(コチラ 参照)
さてその横浜市。
山中さんには、「でーたサイエンティスト」としてではなく、「市長」として、もっと市民に寄り添った施策をしてほしい、と強く要望します。
先日。無風凧の知人が、体調を崩して熱を出した際の話。
近所の町医者は「熱があるなら診ることはできない」と門前払い。まあ、ここまでは、各医院の都合もあるだろうし、市政の範囲ではないかもしれない。では、ということで「市の感染症コールセンター」に電話をしたら、その先がひどかった。
一人暮らしのその知人(発熱中)に根掘り葉掘り聞いたうえで、近隣の病院の名前を教えてはくれましたが、「受信できるか否かは自分で電話して確認してください。」加えて言うと、区割りの縦割り行政だからでしょうか、最寄り駅ではなく、同じ区内の「ちょっと遠い」クリニックを紹介。随分不親切です。
これって、どういうことでしょうか? いまどき、タブレット一つあれば、近くの病院の場所も名前もわかります。しかし、いま、必要なことは「発熱外来があるか否か」「いま、受診できるか」そして「最寄りはどこか」です。特に、「新型コロナウイルスコールセンター」に電話を架けてくる人のはVOCは、100%そこでしょう。しかし、それは「自分で確認してください」。何のためのコールセンターなのでしょうか?
発熱外来があるか否かを知らせるためのデータベース作りは、データサイエンス以前のとても簡単な話です。オードリー・タンさんがいたら、10分でアプリにしてしまう程度の簡単な内容です(10分は言い過ぎですが)。それすらできない。それも、「大流行してもう1年半が過ぎています」。あまりにお粗末。前市長の林さんの怠慢かもしれませんが、山中さんが市長になってからでも、もう3か月です。指示をだせば、「一日で整備できます」(これは、言い過ぎではない)。
山中さん。市民にウケがよい話をするのも重要ですが、ひとつづつ、地道な作業はもっと重要です。一度、足元を見直してください。
# 精度は悪いとはいうものの、自宅で抗原検査して陰性を確認したうえでの電話だったそうです。
# 知人は自力で探し出したクリニックでPCR検査し、COVID-19ではありませんでした。ちょっとした過労と、薄着が引き起こした体調不良で、翌日にはほぼ全快していました。
# 更に。知人は、葛根湯でだけではなく麻黄湯まで用意していて、その準備の良さに医者が驚いたとのこと。無風凧も脱帽です。
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