COVID-19: 仮説
ほぼ毎日、7-11(朝の7時から夜の11時まで仕事している)で業務をこなしている無風凧ですが、頭の芯のほうでは、「なぜ第五波が急に終息傾向を示したのか」を考えています。今日は、考えているモデルについて、メモ代わり。ちょっと分かりにくい記事になることは、予めお詫び申し上げます。
まず。SEIRモデルおよびその派生のモデルで適当なモデルになるものがあるか、を考えてみます。実行再生産数を指標にするということは、SEIRが基本モデルであることとほぼ同値です。この場合、感染係数を固定にすると、終息を説明することは難しい。
1) 感染係数に温度や湿度などの影響を入れる
2) 感染者数自身が係数に影響を与える
3) もしくは、変異株からの「コピー回数で致死」の影響をいれる
などの、かなりアクロバティックな影響を考慮しなくては、説明できません。このなかで、1)は4か月周期説を説明できないので却下するとすると、2)もしくは3)ということになります。2)は、抗体保持者も感染者数と数えれば、かなり良い説明ができますが、ウイルスの感染力が、周りの状況に依存するようなメカニズムをもつのか、の説明がつきにくいし、そもそも、日本全国であまり感染者数が多くないところでも同様の終息をしめしていることの説明ができない。とすると、考えられるのは3)だけになります。
人間の寿命も、「細胞の分裂数の上限で決められる」という説を何かの本で読んだ記憶がありますが、ウイルスの感染力も、変異からのコピー回数で決められるのであれ場、今回の終息は説明できます。ただ、これもちょっと弱いところがあり。 デルタ株の発生がある一回の感染が発端となり、そこから広がっているとすれば、世界中で同時期にならなくてはなりません。実際は、数か月程度の幅でずれていますから、コピー回数というのも、結果として採用は難しいといえます。
SEIRを根底におくと、現時点での無風凧では終息を説明できません。
では。大胆な仮説をたてて、ロトカボルテラ方程式系に拡張します。簡単に言えば、SARS-Cov-19 ウイルスの捕食者となる別のAAというウイルスの存在を仮定します。このモデルであれば、、、なんとか、終息の説明ができます。が。このように便利なAAというウイルスが存在するなら、これまでにすでに発見されていなくてはなりません。だから、この仮説も却下。
いま、考えているのは、AAがウイルスではない「何か」で説明できないか、ということ。その「何か」を思いつけば、それを確認する手段を見つけ出すのは簡単なこと。
というわけで、今日は無風凧の「日本におけるCOVID-19第五波終息モデル発見のメモ」 でした。
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