COVID-19: ロックダウンが必要な論理的な理由
COVID-19で医療崩壊が起きています。
都や国は、医療機関への「要請」を行い、医者や医療従事者を増加を目指しています。しかし、実際はすでにめいっぱいの状態ですから、そうそう増員はできないでしょう。それに、パラリンピック用の従事者をなぜCOVID-19対応に振り分けないか?と言われたときに、納得する説明をすることはできないでしょう。
その意味では、感染後の対策=医者や病院を増やす、 よりも、感染者を増やさないための施策 がより重要です。
感染者を増やさない、には2つ意味があります。一つは、重症化させない。もう一つは、軽症者もふくめて感染者を出さない。
「重症化させない」に関しては、ワクチンがある程度奏功しているようですが、十分でないことも先日書いた通り。重症者数を減らすためには、軽症者も含めた感染者を減らすことが重要になってきます。
感染者を減らす。
ペストの時代から、隔離、が最も有効です。これは、火事の対策(カジノ対策ではない)でも同様で小区画に分割していることが、大火を防ぐ手法の一つです。
ウイルス感染の場合、自分だけが感染しないようにする、というのは事実上不可能です。衝突断面積 の考え方を何度も紹介していますが、接した相手が感染者だった場合、ある確率で自分が感染者になります。相手が感染者であるか否か、で自分が感染するか否かが決まる、とすれば自分でできる努力は、「人に会わない=個人的ロックダウン」になります。
さて。ここからが問題です。国民全体が「個人的ロックダウン」すればよいのですが、「自分は大丈夫」ということで個人ロックダウンしない人が一定数います。これは、マスクしない人、がいるのと同様で、避けることができません。自分は大丈夫、という人が感染するのは本人の自由かもしれませんが、その人がいるために、「感染したくない人」が感染する確率が上昇します。ここで、自分は大丈夫、という人たちが、夜の街で飲んだり、マスクなしでしゃべったり、、、この人たちを減らさなければ、医療崩壊は解消できないことになります。
つまり。 感染してもよい、と思っている人の行動制限をしなくては、医療崩壊は解消できません。感染しても良い、と言っている人が、感染した場合、せめて「治療しんなくてよいカード」でも携帯していて、自宅療養してくれるのなら、医療崩壊は防げるかもしれませんが、実際はこの「感染しても良い」と思ている人の感染も、医療崩壊の原因になっています。
だから。最終的にロックダウンしか手法が無い、ということになります。
この「ロックダウン」には、国民世論の形成も重要なことです。パラリンピックの中止、は最も効果的なアピールなのですが、、、もう、遅きに失しました。次は、日本全国に緊急事態宣言を出して、特措法の範囲で交通機関を止める、という無風凧案を実現することでしょうか?これなら、3日で決定できます。
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