COVID-19: なぜGDPを追うのか?
COVID-19の感染拡大が止まりません。致死率は下がっていますが、、、それでも数十人単位で毎日被害者が出ています。また、季節性インフルエンザ程度の致死率であっても、「感染者数が季節性インフルエンザよりも増えれば、被害者は増えます!」
エコノミスト、と呼ばれている人たちの中には、ワクチン先進国のGDP回復を取り上げて、「ワクチン接種が遅れたことにより、日本の回復が遅れている」という論調の方が居ます。すでに季節性インフルエンザ波なのだから、早く経済を戻せ、という主張です。そこには必ずGDPが取り上げられます。
先日の日本経済新聞のサイトにこんな記事がありました(コチラ 参照)。
「所得格差の大きい地域ほど新型コロナが猛威をふるう状況が続くことになりそうだ。」
現在の日本は、回復はしていないとはいうものの、GDPで大きく後退しているわけではありません。ジニ係数が悪化しているため、総和で測定するGDPの大幅な悪化はしていない。でも、平均は下がっている。これが実情です。
そこで改めて考えてみましょう。 GDPを追いかける必要がありますか? 例えば、完全自給自足している人は、GDPへの寄与はゼロです。でも、その人は無事に生活できています。
GDPを追いかけると、ジニ係数が悪化し、ジニ係数が悪化するとコロナが終息しない。
この論理に飛躍があることは自覚していますが、しかし、COVID-19から完全な勝利を収める一つの方程式のような気がします。
エコノミストの皆様、如何でしょうか?
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