COVID-19: 十二夜目
こんな夢を見た。
新東京国立競技場で、今、まさに東京オリンピックが始まろうとしているようだ。花火が打ち上がり、沢山の人が会場に入っている。
「観客は1万人まで、ではなかったのですか?」
と、道行く人たちに訊いてみるのだが、誰も、答えてくれない。入場ゲートの人いきれは、もはや三密などどこ吹く風だ。
その人たちに押し流されるように、無風凧も会場に入って行く。グラウンドには、マスゲームの旗だろうか、びっしりと敷き詰められていて、見た目も壮観だ。
一息付こうと立ち止まる。すると、後ろの方から、ゴホゴホ、という咳とともに、「無風凧さん、早く進んでくれないと、後ろが詰まっている。間に合わなくなるじゃ無いか」というお叱りの声がかかる。
流れに押されて、無風凧もだんだんグラウンドの方に進んで行く。グラウンドにはもう10万人くらい、入っているようだ。
よく見ると、、、旗に見えたのは、白いシーツだった。それも、土の上に寝ている人の上に掛けられている。顔の上までの白いシーツ。
そう、ここに寝ている人のは、コロナウイルス に感染し、重症化して、でも病院に行くこともできずに死ぬしか無い人の骸だった。菅内閣の失政の犠牲者。それでも、未感染者に少しでも安全でいて欲しいと、自らの終焉の場を新国立競技場と決め、歩いてきた人たちだった。ウイルスを新国立競技場に留めようという執念の行進の終着地だった。
「ああ、無風凧も感染していたのか、、、ここで最期か、、、」
と思った矢先、後ろの人に声を掛けられた。
「無風凧さん、あんたはここで寝るにはまだ早すぎる。娑婆に戻って腐った政治を一掃してくれ。そして、元気な日本を取り戻してくれ。」
ここで目が覚めた。ネットのニュースでは東京都内の無観客開催が報じられていた(コチラ など参照)。
| 固定リンク
コメント