COVID-19: 御用研究所
最近、政府分科会の尾身会長が「五輪反対」発言をしています。「尾身の乱」などという記事も見かけます。過去、御用学者=尾身会長という論調もありましたから隔日の感があります。
先日、こういう記事を見かけました(コチラ 参照)。記事によると、
”調査をした同研究所の関沢洋一上席研究員らは「若年層で経済状況の良くない人にインセンティブ(動機)がないと、接種にブレーキがかかる可能性が高い」と分析 (上記記事からの引用)”
この記事の出典元である「経済産業研究所」のDiscussion Paperをたどってみました(コチラ)。Discussion Paperとは、まだ査読されたものでもなく、個人の意見を述べたもの、です(注 参照)。
さて。実際のDisucussion Paperを読んでみて下さい。個人の意見、ということなのでまだまだこれから改善されていく事でしょう。ただ、重大な事実を読み落としていることは、指摘せざるを得ません。
最大の指摘事項は。
ワクチン接種を「正」としたうえでの議論であるということ。つまり、「ワクチンの正当性」に対する意識調査(ベイズ統計的に言えば条件)をしていないのということです。ここ無しでアンケートを取ったら、本当の意味でのアンケートではありません。
一例として。
「ワクチン情報として論文等学術情報を参考にしている人」がワクチン接種しないの有意層です。この「論文学術情報」にアクセスすることができる人が何人いるのでしょう?言い換えれば、学術的に高度に信憑性が高い情報を持っている層が反対している、という事実をどう評価するか?これに付随して、FacebookやLine等のSNS系は、論文の著者とのCommunicationとの可能性はどのように判断するのか?
この様に考えると、、、調査前の時点で、結論は決まっていたように思います。つまり、、、御用記事の様に思います。
以下にDiscussion Paperとはいえ、研究所のホームページに掲載されているもの。まったくAuthorizeが無いとは言えません。この様に考えると、RIETIも御用研究所、と言われるそしりを免れません。
注: Discussion Paperに下記が記述されています。
RIETIディスカッション・ペーパーは、専門論文の形式でまとめられた研究成果を公開し、活発な議論を喚起することを目的としています。論文に述べられている見解は執筆者個人の責任で発表するものであり、所属する組織及び(独)経済産業研究所としての見解を示すものではありません。
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