COVID-19: 抗原検査
COVID-19の感染拡大がとまりません。まあ、予想通り、ではありますので、驚きはありませんが、日々、脱力感が増してきます。
抗原検査は、PCR検査ではありませんから、精度は随分下がります。厚労省も、もともと発症後の確定診断に使うという方針だったと記憶していますが、最近はあたかもPCR検査の代用として使われています。皆さん、知識としては「PCR検査ではない」ということを知っていながら、実際は「抗原検査で陰性」=「確定診断」としてうけいれられているのが実情のようです。
無風凧がお手伝いしている組織でも、当日朝に簡易抗原検査をして、陰性であれば、大手を振って入構できます。
定性抗原検査の精度がどの程度か、定量的なデータを得ることができませんでしたが、無症状者の平均感染率5%という前提で、仮に検査の信頼度が80%だとしましょう。つまり、偽陰性が20%存在するわけです。すると、1万人の検査のなかに、100人の「偽陰性」がいることになります。
その人たちが、「自分は陰性だ」と思いこみ、マスク着用をはじめとする感染拡大防止策をおろそかにするようになったとしたら、どうでしょうか?その人が、スパースプレッダーになってしまう可能性は低くありません。
定性抗原検査を否定するものではありません。しかし、過信はいけません。もし、過信がおきているとすると、今の感染拡大は、なかなか収束しないことになります。
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