富の再分配問題
COVID-19の皮をかぶって、看護師不足の問題が再燃しています(コチラ など参照)。
看護師の仕事がいわゆる3Kで、絶対数が不足しているというのは周知のとおり。まあ、看護師に限らず、保育園の保育士さんや宅配の配達員なども圧倒的な不足が起きている職種でしょう。
これらの職種に共通しているのは、労働集約型の職業であり、ある意味で経営層資本層に搾取(あえて搾取と書かせて頂きます)されているということです。
そもそも。
アダムスミスがいうように、見えざる手があるのであれば、労働市場にも見えざる手が作用して、
人手が足りない → 給料を上げる → 人が集まる 、、、(A)
という図式が成立しますが、実際は、「給料を上げる」の部分が存在していません。結果として、
人手が足りない→ 労働者の業務過多になる→経営層の懐が暖かくなる 、、、(B)
という最悪な流れです。ただし、(B)で気を付けていただきたいのは、国からの補助、です。補助が出てに、それが看護師や保育士さんに届く前に一定の「ピンハネ」が起きているのが実情。
かつて、このブログでも書きましたが(引用は後日)、保育の場合の親の負担と保育士の給与の関係を考えると、どう考えても保育園や託児所というビジネスは成立しません。ブラックな職業になります。
看護師さんも同じ。上述の記事の様に、COVID-19の為に人手不足になったのではなく、もともと人手不足。それに拍車がかかっただけです。
アマゾンだって、配達料を適正に払い、従業員がブラックではない程度の給料で配達員が増えれば、人は集まりますし、もしかすると荷物数が減ることによって利益は保ったまま配達荷物数が減り、配達員の労働過多が緩和されると考えられます。
政治の基本は富の再分配。それを忘れずに舵取りをしてほしいものです。
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