COVID-19: COVID-19の死亡率と季節性インフルエンザの死亡率
いくら調べてもEvidenceに行きつかないので、ご存じの方は教えて下さい。
1) COVID-19の「発症者数」の統計。たとえば厚労省のページ(コチラ 参照)では、陽性者数は出ていますが、発症者数が出ていません。
2) 季節性インフルエンザの「陽性者数の統計」。たとえば、コチラ などは、発症者の数は分かりますが、発症していない陽性者数は分かりません。
これは大きな問題です。というのも、季節性インフルエンザの死亡率は、「発症して通院した人」が分母であるのに対して、COVID-19は「感染した人」で論じています。感染しているけど検査していないから不明、もしくは感染はしているけど、発症していない人が相当数いますから、同じ「死亡率」という比較はできません。
COVID-19と同じように、「感染者」を母数として考えれば、季節性インフルエンザは、今よりももっと少ない値になりますから(つまり、分母を揃える) 、季節性インフルエンザよりもCOVID-19の方が、随分死亡率が高いことになります。「ほとんど変わらない」という論調の方もいらっしゃるようですが、いま我々がもっている統計ではそもそも「比較できていない」こと、に気が付いてほしいものです。
最後に再度纏めますが。
COVID-19は、季節性インフルエンザに比べると、巷間言われている数字以上に死亡率が高いことにお気を付けください。
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