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TELハラ

今日は、Nifty のニュースで面白い記事を見かけたので、その記事をネタに考えてみます。

その記事は「TELハラ」についての記事(コチラ 参照)。

記事のリードが

「電話対応は新入社員の仕事」は"TELハラ"に賛否 「電話に出られない人は不要」「ストレス過ぎて辞めた」

となっていて、これだけで、内容は想像できると思います。

TELハラ、、、電話を取るという業務ルールが法律違反(犯罪)か?

ハラスメントの定義自体は、「受けた本人が嫌だと思えばハラスメント」ですから、ハラスメントではあります。現代は「ハラスメント自体があってはならない」という風潮ですから、もしかしたら、世論的には「犯罪だ」と思われる方がいるかもしれません。若しくは、「嫌だと感じない人に業務を分担するほうが良い」と考える人も多いでしょう。

では。

ちょっとここで目先を変えて、「学校の宿題」を考えてみましょう。学校の宿題。小学校から大学院まで、宿題があります。これを「率先してやりたい」と思っている児童生徒学生はごく一部でしょう。言い換えれば、「嫌だ」と思っている人が多い。でも、適切な範囲において、「宿題はハラスメントだ」という意見はありません。逆に、大学の場合は、学校教育法に従うとある程度の「宿題」を出すように決められています。

教育的な目的である場合、「嫌だ」と思っている宿題も、社会的に認められます。つまり、宿題ハラスメントは法律違反にはなりません。

もう少し例を考えましょう。

日本人の、いや世界中の人のどの程度が「業務」を楽しいと思っているでしょうか?生活の為、給料の為に、しかたなくやっている、、、嫌だなあ、、、と思いながら黙々と業務をこなす人は多い。これは、「ハラスメント」でしょうか? これをハラスメント=法律違反だと言い始めれば、憲法でさだめられている「勤労の義務」じたいが、ハラスメントになてしまいます!

昨今は、何でも「ハラスメント」と言えば許してもらえるような風潮になっているように感じます。過度な指導や病的な場合の見極めなど非常に線引きが難しいところがあることは理解しています。しかし、それを良いことに、何でも「ハラスメント」としてくくってしまうことは些か行き過ぎな幼な気がします。

今日のブログ、賛否両論あるでしょうねえ、、、

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