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集合位相入門(松坂和夫著)

数学家・数学の研究者の方で、この「集合・位相入門(松坂和夫著)」をご存知ない方は、いらっしゃらないのではないでしょうか?無風凧的には、数学科に進むと必ず最初に読む本、と言う印象があります。高校までの数学から大学数学への変換点、言い換えれば「抽象数学への入り口」は、この集合・位相入門だと思っています。とはいえ、無風凧がこの本を知ったのは、大学を卒業してから、、、、です。大きな口は叩けませんね。(いいわけではありませんが、無風凧は数学科出身ではありません。)

集合論は、小学校の時から馴染んでいたし(通っていた塾の先生が数学科修了だったので、自然と整数論や集合論の話をしていた)、高校の時にも数学は好きで例えば解析概論(高木貞治)等を読んでいたので(今思えば、理解したとは言い難い)、初めてこの集合・位相入門を読んだ際には、「よくまとまって書いてくれているなあ、、、」という感想でした。その後、2度ほど通読しています。

この春休み、故あって改めて読み直してみると、この本が意外と面白いし難しいことに気がつきました。というか、「人に説明するほどに理解しているか?」と言われると、「ドキッ」とするところがいくつもあります。かのリチャード・ファインマンに「電磁量子力学を幼稚園生に説明できるようなっていないから、自分の理解はまだまだ不十分だ」という意味の著実がありますが、まさにそんな気分。無風凧の理解はまだまだ不十分だし、厳密性に欠けています。数学や論理学は、「厳密な上にも厳密」に構築されなくてはならないものですが、ついつい「自明」とか「分かっている」と自分をごまかしてきた部分があることに気が付きました。大いに反省すべきです。

自分の知識を棚卸しする意味でも、この本を読み直したのは良いチャレンジでした。

 

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