組織と個人(4)
今日は、組織が個人に対してなぜ強いのか、について考えて見ましょう。これは、、、いま(Scoiety 4.0時代)のビジネスの弱さと根が同じ部分があります。おっと、5.0の時代に解決されてるという意味ではなく、これからの我々の生活基盤を脅かす、ということかもしれません。
今回の加藤の乱の場合は、エージェント契約、を結んでいました。一般化して、A社はxの業務の一部を担っていたわけです。A社にとっては、それは量的な問題です。つまり、x氏がいなくてもその業務自体は存在しますから(わかりやすく言えば、加藤氏以外にも芸人さんは沢山いて、営業は日々多なっています)。でも、x氏の個人にとっては、質的な問題です。つまり、自身ができない一部の業務を、外注にしているので、契約がなくなった時点でその機能がなくなるのです。これは、組織が個人に対して「優位」であることの別の側面です。
わかりやすい例で言えば、、、、創業期のベンチャー企業yに、経理担当者がいなかったとしましょう。経理部分だけをある企業Bに業務委託していたとして、Bがyからの業務委託を断ったとしましょう。ベンチャー企業yは、新しい委託先を探すか、もしくは内製するか、、、でも、創業期だから経理専門一人分の業務はないので、内製はできない、、、、となると、この瞬間に負荷がすごく増えます。
加藤の乱を、別の視点で見れば、このような「量」対「質」の戦いで、組織が強いということになります。
社会において。機能のオブジェクト化が進んでいる昨今、この量対質の戦いは至る所で起きています。簡単な例で説明しましょう。このブログの読者の中には、アマゾンでの買い物が常態化している方もいらっしゃると思います。もし。「明日から会費を2倍にします」といわれて、代替手段がすぐにありますか?来年、「更に二倍」と言ってきても、90%以上の人は仕方がない、とAmazonの会員であり続けるのではないでしょうか?
これも、組織対個人の力関係、言い換えれば量対質の戦いの本質です。
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