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組織と個人(3)

さらに続きます(コチラ 参照)。

今日は、少し「思考実験」をして見ましょう。

最近、森発言で脚光を浴びた(?)オリンピック・パラリンピック組織委員会。ここの全職員は「オリンピックを行う」ことに心から賛成して業務を行っているでしょうか?森元会長の女性蔑視発言を聞いて、批判的な意見を持った人もいるでしょうし、COVID-19のリバウンドが懸念される中、個人的には「開催することによる感染拡大の恐れ」を懸念している人もいるでしょう。

これらの職員は、なぜ、声を出さないのでしょうか?最新の世論調査でも約50%が「中止か再延期」を謳っている中(わからないという無効票等を除くと過半数)、それらに耳を傾けずに、上司からの指示に従う事が、果たして正しいこと、なのでしょうか?

ここからが思考実験の本番です。では、個人的には「中止か再延期」と思っているオリパラ組織委員会の職員は、なぜその主張をしないのか。よくよく考えて見てください。

おそらくは、、、生活のため、という意見が多いのではないでしょうか?下手に主張して職を失うことは、生きていく上での最低限の収入を得る事ができなくなる。だから、中止か再延期の主張をしない。

このように考えると。

組織は、個人に対して「戦わずして勝っている」と言っても良いでしょう。言い換えれば、「オリンピックの開催が正しいか否か」を論じる軸ではなく、生活ができるか出来ないか、という軸での攻防。

繰り返しになりますが、組織と個人の関係は、戦わずして組織が勝つ、これが日本人の気質なのです。(続く)。

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