COVID-19:時短要請は本当に正しいのか?
今日、東京都は、緊急事態宣言下において時短要請に応じなかった飲食店に対して、過料申請をしました(コチラ 参照)。法的に過料が正しいかどうか、などは、ここでは論じません。時短要請に効果があるのか、という点を考えて見ます。効果がないのに時短要請をする、ということになレバ、それこそ愚の骨頂ということになります。
クラスター対策しか頭にない方々にとって、飲食店という「場所」は、クラスターの「核」になりますから、「そのような場所=飲食店は営業時間が短い方が良い」と考えていることは、想像に固くありません、、、というより、尾身さん含め、みなさんそのように考えているようです。
しかし。
実際に何が起きたか。
終了時間が繰り上げになった分、営業時間が昼に伸びて昼呑みが増えました。この昼呑みで「感染者が実際にふえたか」ということではなく、元来の目的である「営業時間を短くする」効果はなかったと言えます。
つまり。
終了時間の繰り上げではなく「営業時間の短縮」をしたかったであろうにもかかわらず、その結果は出せなかったことになります。
もう一つ課題があって。
本来の意味での「営業時間を短くする」ことを考えて見ましょう。その場合、飲食店によっては「時間単価」を上げるために「密に近い」状態になる場合が想定できます。実際の飲食店では、客からのリクエストに反対してまで三密を守らせることはないでしょう。このように考えると、時短が密を生む、という本来の目的とは真逆の結果が出てきます。
今、望まれるのは、、、もし、飲食店が営業する、という場合ですが(注)、、、感染拡大リスクを下げること。感染拡大は、密、になると上がりますから、密にならないようにする。そのように考えると、
1) 営業時間は規定を設けない。
2) 店舗内の客数を制限する。これを実現するためには、完全予約制にするしかないでしょう。
3) 黙食を強制する
が一案として挙げられます。こうすることによって、お店によっては「客数も確保しながら感染拡大リスクを下げる」ことが可能になります。
マンボだかマンボウだか知りませんが、新しい「記号」に踊らされる前に、もういちど、対策を見直してみる時期来ていると強く主張します。
注: 飲食店の営業は当面の間全面禁止、との比較検討が必要だと考えて居ます。
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