東京都の感染者数が下げ止まり、リバウンドの可能性が高まってきたと、小池都知事ほか懸念を表明しています。
無風凧的には、疫学的な意味で「正しい感染者数が報告されているのか?」という疑念はありますが、とりあえず正しいとして、リバウンド対策を提言したいと思います。
まず。これは何度も書いていることですが、いわゆる「実効再生産数」で議論するフェーズではありません。衝突断面積の概念で、実効再生産数の「要素」を潰していく必要があります。
定義は、 実効再生産数 = 一人が何人に広めるか?
ですが、次のように読み替える必要があります。
実効再生産数= 感染力 x 対策の効果 x Σ( 接している時間 x その人の免疫力や環境)
ここで、Σは、接した人数全員です。掛け算で書いているのは、厳密に掛け算では無いかもしれマセが、要因を分類しましょう、ということです。
昨今の話題で言えば、
1) 感染力= 変異株など、種によって違います。
2) 対策の効果は、ワクチン、などです。
3) 接している時間は、夜の外食禁止や不要不急の外出自粛
4) 黙食は、環境に入るでしょうね。その場その場で状況が変わりますから。
このように分類して考えると、下げ止まった理由が如実にわかります。つまり、
A) 接している時間が増えた、 B) 接した人数が増えた
のどちらかです。自明と言っている方がいるかもしれませんね。であれば話が早い。
夜の外食禁止は、もう効果がない、つまり夜から昼間に時間が移ったことを意味しています。
また、自粛疲れや自粛慣れで、接する人数が増えているのも、下げ止まった原因でしょう。
このように考えれば、施策は明白で、
ア) どれかを0にすれば全部が0になる。
イ) 複数の項目の合わせ技で減らす
のどちらか。多分、両にらみで進めるのが現実的です。その意味で、現実的には「人と接する時間を減らす」「接する人数を減らす」を考えれば良いことになります。
今、問題になっている下げ止まり・リバウンドは、人数を半分にして、その上で、会う時間を半分にすれば、再び下降に向かいます。そのための施策、、、を早く発表してほしいと考えます。いまの政府や分科会の施策は、行き当たりばったりで、しかもマクロ視点の実効再生産数のみを指針にしているので、効果が現れません。
一番早いのは、「行動の手段を削減すること」でしょうね。公共交通機関をすべてストップして、ガソリンの価格を10倍にすれば、実現できます。これで、感染源を0に絞り込んでしまうのが、一番経済的に安価です。
いかがでしょうか?
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