COVID-19:実行再生産数という判りにくい指標
一都三県に緊急事態宣言がでて最初の三連休。みなさん、如何お過ごしですか?
ここ数日、菅さんがTVなどに出て、「飲食店と若者を中心に、、、」と語っていますが、それが不十分であることは、手計算でもわかることです。「科学的に正しいこと」「最悪を想定した対策」を心がけましょう。
その中で、今、無風凧が気にしているのは、専門家の皆さんも分科会のみなさんも、SIRモデルや実行再生産数という「まやかしに」踊らされているということ。もちろん、正しく実行再生産数というものを理解している方も多いとは思いますが、実行再生産数1.1と聞いて、ピンときますか?
この実行再生産数は、「一人の患者が実質何人に感染させるか」という指数ですが、では、実行再生産数が1.1の場合、新規患者は何日で倍になるでしょうか?これに即答できる方はほとんどいないと思います。
というのも。そもそも「ある人が感染しているとして、その人が他人に感染させる期間」の定義がほとんど明確になっていない。これが明確になってこそ、実行再生産数から倍加期間が計算できます。無風凧のブログを読んでいる方はご存知かと思いますが、当初より「発症前に感染させる確率が0でない」と主張してきました。この場合は、実行再生産数の中に組み込むことができません。無症状感染者(若しくは偽陰性感染者)から感染した場合は、あたかも「発生」したかのように見えます。
そこで、提案です。
実行再生産数で議論するのをやめませんか?患者数の倍加期間で十分です。若しくは、一週間の「拡大率」で表すのでもよい。これならば「どの程度危ない状態ないのか」が直感的に理解できます。
加えて言うと、実行再生産数で考えている範囲には、「罹患した人に近づかなければよい」という直感的な理解になりますが、倍加時間でいえば、「どこから自分が感染するかわからない」という、今の市中感染の可能性を意味することになります。
分かりやすい説明。理解しやすい言葉。これが、現在の危機的な状況を抜け出す第一歩だと信じています。
# これまでの無風凧のブログを読み化してみてください。主張通りに進まなかったことに忸怩たる思います。決して経済活動を無視したわけではなく、逆に、経済活動を重要視したからこそ、早めの感染対策が必要と主張してきました。台湾のように。
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