COVID-19: 効果のある施策
昨日、小池都知事ほか一都三県の知事が、西村経済産業大臣に「緊急事態宣言」の発出をお願いに行きました。
COVID-19感染拡大を受け、何らかの施策が必要だ、という気持ちはよくわかりますが、この「緊急事態宣言の発出」に集約されると、昨年4月とは異なり、空振りすることになります。
最大の違いは、「緊急事態宣言慣れ」しているということ。緊急事態宣言が出ても、拘束力も強制力もないものなら、今の「グダグダした感じ」から抜け出すことはできません。その意味で、「緊急事態宣言」を発出しても、効果は望めせん。
また、スズメの涙ほどの補償金をもらっても、効果はない、と思っている飲食店等は、時短営業すら守らない可能性がある。名前をあげて見せしめにする、という案は、逆に「炎上商法」的に用いられるのが関の山です。
今。もっとも有効な施策は、
「公共交通機関の停止」
これ以外にが思いつきません。ここでいう公共交通機関には、私鉄、個人タクシーを含みます。これは、行動が制限されるとともに、国の「本気度」を感じさせることができます。この程度の思い切った施策を行わなければ、国民の意識は変わりません。
これと並行して、ジニ係数を下げるような経済政策が必要。最も簡単に思いつくのは、消費税0%ですが、これは支出を抑えることができたとしても、収入が途絶えてしまった人への救済にはなりません。ある意味での「配給制度」を復活させるのが良いでしょう。
先日まで行われたGOTOは、ジニ係数を悪化させる方向に効果があったというのが無風凧の思考実験の結果です。このような「愚策」は繰り返して欲しくない。
以前書いたことの繰り返しになりますが。
無風凧は決して「経済より感染対策優先」と言っているわけではありません。感染死+経済死の被害者数を最小限にする最適停止理論に基づいて、今は感染拡大を止めることが最適である、と主張しています。皆様、冷静に考えて行動してください。
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