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COVID-19: 鼻出しマスクと、ルール

大学共通テストは、「鼻出しマスク失格事件」が起きたため、変な話、他の事故などが報道されませんでした。無事に終わったのなら良いですが、、、どうなんでしょうか?

鼻出しマスク失格事件、賛否は色々あるようですが、「失格としたことは正しかった」という風潮に落ち着きつつあります。今回は、この事例を取り上げて、「ルール」について考えてみたいと思います。

一言にルールと言っても、色々なレベル、があります。法律や省令もルールなら、学則社則もルール、約款や契約もルール。この「レベル」に関する同意が無ければ、大問題になります。入試要項も一つのルールですね。

今回の鼻出しマスク事件の場合。

学生に主張をルールの言葉で言えば、
「法律で禁止されていない」
「特殊な事情ではマスクを付けないことも社会的に認められている」
ということに尽きるでしょう。

これに対して、試験官側の主張をルールの言葉でいえば、
「入試要項に記述がある」
「受験者は、入試体制側のルールに従わなくてはならない」
「試験会場の安全な運営は責任者にある(再三の勧告に従わなかった末の判断であった)」
になります。

これを、四角四面に裁判所に持って行けば、入試要項の記述自体が基本的人権の保護違反ではないか、という論争のような気がします。日本の国民は、日本国憲法の下に生活しているわけですから、憲法違反のルールは存在してはならない、ということです。

実際は。

「見方によって憲法違反」の法律は沢山あります。受動喫煙防止法などは、愛煙家の自由を奪っている、と言われてしまえば、反論するのは相当難しい。

この様な場合に備えて、「一般的な法律」が存在します。実際は、憲法では線引き出来ない、もしくは賛否が分かれる事項に対して、法律というルールで線引きするわけです。刑法も商法も、全て同様の解釈で進めることが可能です。

同様に、法律でも線引きできないところがあります。また、その場に相応しくない特殊事例、という場合もあるでしょう。だから、約款や契約がある。飛行機にノーマスクで乗ろうとして断ることができるのは、このような「ルールの階層を全員が了解している(順守している)」からです。これを了解していない人がいる場合は、今回の様に「事件」になります。お互いが「正論」ですが、ルールの階層を理解している多勢にとって、マイノリティな意見が排除される、というのが社会の実情です(意外と、マイノリティのみがルールとしては正論、ということも多いです。それについては改めて)。

無風凧は、

この様に考えると(今日の主張)。

賛否が分かれる案件は、できるだけ「上の階層のルール=法律」として決めるべし(上の階層ほど、了解を得やすいから)。

例えば、鼻出しマスクは、特措法でもなんでもよいから、罰則付きで禁止事項にする。それが「揉めない」為の唯一の手段です。麻生さんもそう思うでしょ?

 

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