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研究者教員について

昨日は、昨今流行の「実務家教員」について書きましたので、今日は「研究者教員」について書きます。この「研究者教員」という言い方も昔はなかったなあ、、、と思います。

無風凧が大学生だった頃、大学教員は基本「研究者教員」でした。数年の企業経験のある教員の方は数名いらっしゃいましたが、設置基準でいう「実務家教員」のような業績で大学教員になったというよりは、もともと大学教員(くどいようですが、今でいう研究者教員)に成るべくしてなったという方が多かった。

久しぶりに大学教員になってみると、、、それだけ無風凧が経験を積んできたから、というわけではないでしょうが、、、研究者教員に大いに「奮起して欲しい」と感じます。

まず。良くも悪くも、孤高の人、です。実務家教員は、企業で管理職経験者が多いのでグループで解決する術を知っていますが、研究者教員はそれができない。研究会と称してグループワークに近いことを行うこともありますが、基本は単独プレー。

その為か否かは知りませんが、意外に幅が狭い。専門知識といえば「狭く深く」という印象になりますが、博士の博は博識の博。色々なことを知ってなくてはなりません。それが出来ない。特に、経営や経済の話になると、昔の理論ばかり持ち出して、「今」を語ることができない。

これは、講義にも表れていて、確かに「知識」を「体系」として教えることは実務家教員より長けていますが、その体系からはみ出した内容や更新された内容は教育できない。その上、「それは僕の専門ではない」で逃げる方もいらっしゃって、、、知への探究心が希薄。これが大学教授?と首を捻りたく成る方も多い。

研究に長けているか、と言われるとそうでもなくて、実際は実務家教員の方が研究のモチベーションは高い。研究者教員はルーチンワークになっている分、熱意が感じられない。その分、論文の質も下がる、、、のではないかと、心配しています。

そうそう。研究者教員の中には「教育者教員」で満足している方も少なくありません。 

今の大学は色々と課題を抱えています。

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