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COVID-19: 同調圧力の素

COVID-19拡大の環境下、色々な「同調圧力」が取り沙汰されています。日本では、例えば「マスク騒動」に限らず、同調圧力が問題になることが多い。それは、「和の国」として、聖徳太子以前からの日本の国民性かもしれません。

例えば。

下記は、内閣官房の「新型コロナウイルス 感染対策」のホームページです(こちら 参照、下線は無風凧)。

 今年の年末年始は、帰省について慎重にご検討ください。<中略> 例年であれば、帰省や地元での成人式など、普段会わない友人や親せきの方と会う機会が増えると思います。どうしても帰省される際は、三密回避を含め基本的な感染対策を徹底するとともに、大人数の会食を控えるなど、高齢者等への感染につながらないよう注意をお願いいたします。

この「どうしても帰省される際は」という言葉、どのように感じますか?まず、その前の文章「慎重にご検討下さい」と「三密回避を含め、、、」以降の文章を繋げる接続的な一節ではなく、とても「強調」されている。その強調する意図は、

1) 慎重に検討したら、帰省はしないはずだ

という前提であるから、「どうしても」という強調がつくわけです。つまり、「帰省するのは悪」という暗黙の上での文言です。

更に言えば、後半の

2) 「大人数の会食を控える」=「高齢者感染対応」

というのは、因果関係も何もわからない文章です。「高齢者に会う際は会食を止めて下さい」と書けば、直接的で分かり易いとおもいますが、訳の分からない文章で雰囲気だけ出している。これは、全てのKeyWordを入れておくことで、発信者の意図を汲み取れ、というレトリックです。つまり、忖度強要型同調圧力文章 になっているわけで、さらにいえば、「内閣府はちゃんと言いました。国民が守らないから感染が広がったんです」というための布石だと読めます。

この文章(ホームページ)の発信元が内閣官房ですから、内閣官房が「同調圧力」の素を発信しているわけです。まあ、このような情報を発信していても、国会議員が遵守しないのですから、いわんや国民をや、ですね。。。。

 

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