アンダンテフェスティーボ
今日は12月8日。シベリウスの誕生日です。この日は毎年、アンダンテフェスティーボを聴く日。
今日も、早々に仕事に見切りをつけて、アンダンテフェスティーボを聴いています。
ところで。
みなさまご存知の通り、アンダンテフェスティーボは、弦楽四重奏として作曲され、その後、ティンパニをオプションとして加えた弦楽合奏曲に書き換えられました。最近の演奏は、ほとんど弦楽合奏です。この書き換えは、沈黙の30年の間に行われた、数少ない発表作の一つ。なぜ、彼はアンダンテフェスティーボを書き換えようとしたのでしょうか?
この沈黙の30年については、いろいろな説があります。自省が強いシベリウスにとって、発表に足る作品ができなかったのであろう、というのが通説でしょうか。交響曲8番も、自ら灰にしたと言われています。
その背景を考えると。弦楽四重奏に、よほど大きな欠陥を見つけたのか、もしくは反省点を見つけたがゆえに書き換えを行ったのであろうことが推測されます。では、あの名曲に、欠陥もしくは反省点はどこにあったのか。
考えれば考えるほど、謎です。
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