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COVID-19:ミスリードは止めよう!

昨日に続いて、内閣官房から発信されている「新型コロナウイルス 感染対策」(コチラ参照)の情報発信について。

国民に分かりやすく、という意図はわかりますが、「ミスリード」はいけない。ごちゃごちゃしていて見難いのは仕方がないとしても、わかりにくい表現では効果は半減以下どころか、逆効果。内閣官房のページに「ケチ」を付けるつもりは毛頭ありませんが、もっと分かりやすくする工夫は必要です。

今日は三大ミスリード。

1) 「五人以上の会食を避ける」

「五人以上」と記述すること限ることにより、四人以下だから大丈夫、という風潮が起きる。実際は、二人でもダメな場合もあるし、100人でも大丈夫な場合もある。四人以下だから大丈夫、という風潮を作ってしまいかねないので、国民をミスリードします。

2)「接待を伴う飲食」

これも、ミスリードです。接待であろうとなかろうと、食事中に唾や飛沫が飛ぶ環境では、感染の確率が上がります。恋人同士のデートの食事の方が、接待よりも「はるかに!」感染確率は高いであろうことは想像に固くありませんが、接待の方が悪役になっている。これは、、、夜の商売を嫌う小池さんの横槍なのか、接待は賄賂の場所だと思っている方々がいるからなのか、、、、きっとそういう発想が入っているのではないでしょうか?

3)食事会は短時間で、、、、

小学生なら、きっとこういうでしょう「短時間は何分ですか?」「何分以下なら大丈夫ですか?」。時間を制限するのは、「時間が長くなるほど会話の回数が増える」=「飛沫を浴びる確率が増える」ということです。だから、最初の一言目で飛沫を浴びて感染する可能性だってあります。あくまで短い方が確率が低い、ということを認識できる形にしなくては、ミスリードです。きっと、どこかの居酒屋で「私たちは国の方針に従って一回の飲み会を59分以下にしています」というキャッチフレーズが出るでしょう、、、、本末転倒はお分かりいただけると思います。

4) 「車やバスで移動する際の車中でも注意が必要

これは、ミスリードというより矛盾です。車やバス、電車で広がるのは、一種の市中感染拡大です。これをクラスターとして分析することは事実上不可能です。言い換えれば、ネットワーク理論から拡散方程式への転換が必要な部分です。であるにもかかわらず、「主に「クラスター」を介して拡大することが分かっています」は、矛盾です。「主に」と書いているではないか、と内閣官房の担当官は言いたいでしょうけど、クラスターじゃないからバスは大丈夫だ、という人が出てきたら、どうしますか?

などなど。

屁理屈を言っているつもりはありません。否、屁理屈には耐えられない程度のミスリードを誘発するホームページになっていることを指摘しているのです。

内閣官房の偉い方々、ぜひ、もう一度見直しをしてください。

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