COVID-19: 徹底した感染防止策?
西村大臣の昨日の会見、噴飯ものでしたね(コチラ 参照)。
西村氏の主張は、「経済を回すために、徹底した感染防止策をして下さい」の連呼でした。言っていることに間違いはないように思います。ただ、考察が足りていません。この言葉は、下手をすると「自粛警察」を生む可能性がありますし、コロナ自殺を生む元凶にもなります。
まず、西村氏の言葉をそのまま是として。
「徹底した感染防止策」の定義が曖昧なままです。含意は「感染しないこと=徹底したこと」です。
「徹底した感染防止策をしたら、感染しない」
ということを意味しています。これを認めてしまって本当によいのですかね?待遇をとれば、
「感染したら、徹底した感染防止策をしていない」
になります。つまり、「感染した人は徹底した防止策をしていなかった」つまり「悪いのは感染した人」ということになります。これ、おかしくないですか?現時点で、「完全な防御策」はありません。どんなに注意していても、感染する場合があるのが、現時点でのCOVID-19の危険なところです。まず、その点がおかしい。
次に、徹底した感染防止策をした場合、経済が回りますか?例えば、三密を守って営業するラーメン屋さん、席数が1/3になってしまうと、営業が成り立たない、ことが考えられます。すべての業種ではありませんが、徹底した対策をすることは事業が継続できないことを意味するものもあるわけです。さらには、対策費を用立てることで自滅する場合も考えられます。つまり、徹底した感染対策ができればで経済が回る、というのは確約されたものではありません。
もうひとつ。
1分19秒あたりで、「しっかりした感染対策をしなければ、経済活動はできません。感染が広がるだけです」という発言があります。
この一言、聞き流してしまうところでしたが、恐ろしい一言です。「しっかりした感染対策をしなければ、緊急事態宣言にもどす」ではないことに着目です。西村氏は、「何が何でも経済優先」だということが分かります。。。怖いことです。
無風凧は、経済を回すことを否定するものではありません。むしろ、経済的なダメージを最小限にするための施策をこれまで述べてきたつもりです。今のままでは、経済も回せない、経済ダメージは拡大する、しかも感染拡大、という世界が待っています。
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