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COVID-19: 感染経路不明者割合の増加

西村大臣も、小池さんも、、、何を考えているのかわかりませんね、昨日発表したCOVID-19 感染拡大対策の考え方は、はザル以下です。

西村氏は記者会見で、「今はホストクラブ、キャバクラで感染者が出ているので、ここの対策をしっかりやるのが肝だ」と指摘。(コチラ 参照)

クラスター対策として、ホストクラブ、キャバクラをターゲットにすることは否定しません。しかし、243名中、夜の街関係者は100人程度。150人は、「夜に関係ない」人たちです。加えて、「経路不明者の割合は約半分」なんです。東京由来で「地方での感染者」も増えています。これらは、いわゆる「市中感染」と考えて対応しなくてはならない感染者です。

感染者が増えれば、それだけ「高齢者が罹患する確率」が増えます。今、20代30代が多いからと言って、安心はできません。同居してなくても、近くのコンビニや本屋など、どこで感染するかはわかりませんが、確率は上がります。20代30代なら自然治癒ができるような場合でも、70代80代に感染させてしまえば、、、一挙に重症化する可能性があります。ここで「可能性」と書いていますが、統計的には、「発症者の3~5%は死亡する」というのは、日本国内での平均的な数字。現時点では、この数字を信じて施策するしかないのです。いや、むしろ、これより悪化する可能性、、、パンデミックになると医療が追い付かなくなりますからね、、、、を考慮して、対応しなくてはならない。

その意味では、「市中感染者」に対応することが肝要で、いま、行政としてとりえる手段は、外出自粛をはじめとした施策しかないと考えています。

無風凧だって、また外出自粛、なんてしたくはありません。しかし、ウイルスは人間に忖度しません。論理学と、そして統計としての数字は嘘をつきません。正しく理解して、対応策を考えてください。

# 注:
検査数が増えたから感染者数が増えた、、、は正しい。しかし、それを「検査数が少なかった時より状況が良い」と考えるのは正しくない。夜の街の人の感染者が増えているので、クラスター対策するのは正しい。しかし、「夜の街以外に感染拡大がひろがっていない」と考えるのは正しくない。それが、論理的な思考の結果です。逆は真ならず、裏も正しくない。対偶は正しいけど、ここでは対偶は出てこない。

 

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