Amazonランキングの謎を解く(ランキングについて考える)
ランキング研究を始めて約5年。この本を知らなかったのは、痛恨の極みです。
「Amazonランキングの謎を解く:確率的な順位付けが教える売上の構造」(コチラ 参照)。
2011年に出版されていたのに、10年近くも無風凧のアンテナに掛かっていませんでした(服部先生の他の著書は幾つか読んでいるので、知らなかった事は本当に悔しい)。
Amazonの売上ランキングの「算出方法」は、無風凧の知る限り公表されていません。この本の主張では、少なくともロングテール側(つまりあまり売れない程度の本)の順位は、「最後に売れた時間の新しい順」というモデルで説明できるということです。
ランキングの手法(作成方法)として、この様な方法ががあることは知っていますが、なかなかその「証明」は大変です、、、なので、それを発見したことは、ランキング研究の無風凧の立場ではすごい事です!
もっとも、この本自身は、Amazonのランキング手法(確率ランキングモデルと命名している)を解明することに加えて、それを構成するための「数学の教科書」の位置づけが大きいようです。
「ランキング」自身を研究する立場では、ロングテール側ではなく、上位側のランキング手法を是非調べて欲しいな、と思っています。
なお。
この本がもう一つ主張している「Amazonはロングテールビジネスではない」に関しては、喝采です。
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