COVID-19: 緊急事態宣言のPDCA
7日に緊急事態宣言が出てから2週間。今日の午前中には、安倍さんが外出自粛に対して「より一層協力をお願いしたい」と言っています(コチラ 参照)。西村大臣は、緊急事態宣言後の報道によると「2週間後の結果を見て、、、」と言ってましたが、その「結果報告」は今のところありません。
ということで、今日は、無風凧視点で結果を調べて見たので、その報告です。
皆さんの一番の関心事は、「外出自粛がどの程度実現されているのか?」ではないでしょうか?ある前提のもとに、この「自粛率」が推定できます。東京都の例で考えて見ましょう。
前提: 1)感染拡大は、人と人の接触のみにより起こる。
2) 東京都も広いですが、都内は「一律」である(人の分布は考慮しない)。
3) 西浦教授の予測(コチラ 参照)に従う。
4) コロナウイルス の発症は、5日目である(ここが一律ではないから、三角形で落ちることはない、というのが4/14の主張の一つ)。
さて。右図を見てください。4月8日から接触率がX %減ったとしましょう。上記の前提にたてばコロナウイルス は13日か14日頃に、少し減少が始まる、ことになります。その目でみると、まだ予断は許しませんが、14日以降にピークはあるものの、少し平滑化したように感じます。しかし、減少に転じた、とまでは見えません。
これらをまとめて、このグラフから「一日当たりの感染者数は、一定になった」と考えることとします。感染者数一定、になる接触率の現象は、西浦先生の予測では、人接触が60%程度減ということでした、、、ということで。
緊急事態宣言の効果は、人の接触は60%減だった、ということになります。
ケータイGPSの位置をTraceして、人の「出歩き」がどの程度減ったかを調べてFeedBackする活動もありますが(コチラ参照)、結果を見ると60%だということがわかります。
ここからは、経営手法の話。
デミングサイクルとかPDCAサイクルという言葉を聴いたことがあると思います。この一番簡単な例が、今回の自粛問題です。
緊急事態宣言後の全ての施策(DO)は、結果(CHECK)として60%減で、感染者増加は止まっていません。次のアクション(A)はどうするのか?今の施策では不足だということは明らかなことです。
1。「お願い(要請)」から「罰則付きの規則(強制)にする」
2。交通機関を止め、高速道路を止めることで県外流出を止める。
3。生活に必要な最低限の外出、をコントロールすることにより、人の接触を減らす
の3つが、脊髄反応で出てきます、、、みなさま、いかがでしょうか?
大切なことは、「未達である場合、死者が増加する」ということです。「過不足無く」というよりは「十分な施策・対策」をとってほしいと希望します。
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